「就職活動・起業」のための滞在許可証

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留学生活が終わり、フランスの高等教育機関で学位を取得した後、「就職活動・起業」のための滞在許可証を申請して、フランスで仕事を探したり、ビジネスを始めることができます。

申請には、ある一定の学業レベルの課程を修了している必要があります。また、研究活動を終えた研究者も対象となります。

「就職活動・起業」のための滞在許可証でできること

学業や研究課程が終わってから、フランスでの就職、または会社設立を目指したい外国人留学生や研究者は、「就職活動・起業」のための滞在許可証を申請することができます。

この滞在許可証は12ヶ月間有効で、更新はできません。

滞在許可証の有効期間中、次のことが許可されます。

  1. 制限時間なしで、働いたり、職探しを行うこと
  2. 修了した学業や研究に関する分野で起業の準備をすること

「就職活動・起業」のための滞在許可書の申請対象となる方

1. 学生として長期滞在許可証(VLS-TSまたは「学生」滞在許可証など)を持ってフランスに滞在し、次のフランスの高等教育学位のいずれかを取得した学生。

  • 専門学士号(licence professionnelle)
  • 修士号または同等の学位(エンジニア資格、政治学研究所(IEP)のディプロム、獣医国家資格など)
  • 専門修士号 (Mastère Spécialisé)
  • Conférence des grandes écoles (CGE) によって認定された修士号 Master of Science (MSc)

2.「研究者」のパスポート・タランを持ってフランスに滞在し、研究活動を終えた研究者。

申請場所とタイミング

「就職活動・起業」のための滞在許可証の申請は以下2つの方法で行うことが可能です。

  1. フランスの滞在許可証の期限が切れる前に、現地の県庁にて申請
  2. 学位を取得した後にフランスを離れた場合、上記学位を取得してから最大4年以内にフランス大使館領事部ビザセクションにて申請

フランス国外から申請した場合は、「就職活動・起業」の記載がある、長期滞在ビザ (VLS-TS) が発行され、フランスに到着してから3ヶ月以内にオンライン手続きで有効にする必要があります。オンラインでの手続きが完了すると、発行されたVLS-TSは、フランスでの滞在許可証と同じ効力が付与されます。

必要書類

学位取得直後の学生の場合

次の書類をフランス現地の県庁に提出する必要があります。

  • パスポート
  • 出生証明書
  • 写真3枚
  • 有効な長期学生ビザ(VLS-TS)または滞在許可証
  • 取得した卒業証書または合格通知書
  • 健康保険の証明
  • 起業目的の場合、修めた学業に関する分野での起業プロジェクトの企画書
  • 6ヶ月以内に発行された住居証明書

申請には75ユーロかかり、収入印紙の購入での支払いになります。(街のタバコ屋またはオンライン)

 

学位取得後に帰国した学生

在日フランス大使館領事部ビザセクションにて手続きをする必要があります。(大使館HPより要予約)

必要書類はフランス・ビザ公式ホームページにてご確認ください。

 

研究者

次の書類をフランス現地の県庁に提出する必要があります。

  • パスポート
  • 出生証明書
  • 写真3枚有効な
  • 「研究者パスポート・タラン」の滞在許可証
  • 研究機関による研究の修了を証明する書類
  • 健康保険の証明
  • 起業目的の場合、研究分野に関連する起業プロジェクトの企画書
  • 6ヶ月以内に発行された住居証明

申請には75ユーロかかります。収入印紙を購入して支払います。(街のタバコ屋またはオンライン)

「就職活動・起業」のための滞在許可書の有効期限が切れた後

「就職活動・起業」のための滞在許可証の有効期間の12ヶ月が終了する時点で就職または会社を設立した場合は、新たな在留許可証を申請する必要があります。

また、有効期限が切れるのを待たずして、状況に応じて新たな滞在許可証を申請することができます。
 

就職した場合

  • 無期限(CDI)または期限付き(CDD)の雇用契約を結んでいて、報酬が最低賃金の1.5倍以上(2019年の時点で月約2,281.82ユーロ)の場合は、次のどちらかを申請できます。一般企業に就職した場合は「従業員"salarié"」または「一時労働者 "travailleur temporaire"」の滞在許可証、研究活動に従事する場合は複数年の「研究者パスポート・タラン」滞在許可証を申請することになります。

    「従業員"salarié"」または「一時労働者 "travailleur temporaire"」の滞在許可証を申請する場合は、雇用契約をDREETSによって認証が必要になります。 ※「研究者パスポート・タラン」滞在許可証の場合、これは必要ありません。
     
  • 年間総報酬が36,509.20ユーロを超える雇用契約を結んでいる場合は、"salarié qualifié" または "entreprise innovante"と明記した複数年有効な「パスポート・タラン」滞在許可証を申請できます。

 

起業した場合

事業を立ち上げたり、実行可能性を示す自営業を開業したりした場合は、「起業家/自営業 "entrepreneur/profession libérale"」と記された一時滞在許可証または起業家パスポート・タラン "passeport talent - création d'entreprise"」と記された複数年の滞在許可証を申請できます。