フランスの学位・資格

学生

さまざまな教育機関により多様な教育プログラムが多数提供されています。学生一人一人の留学計画に適したプログラムをみつけるために、Campus Franceではいくつかのツールを用意しています。

学士課程 (bac+1～bac+3)

学士課程（bac+1、bac+2 および bac+3）には以下のようなプログラムがあります。

BTS（大学短期技術教育免状）、CPGE（グランゼコール準備学級）およびDMA（美術大学の職業学位）は、学士課程2年修了(bac+2)に相当し、120 ECTS単位が付与されます。

学士、職業学士、バチェラー(bachelor)、DNA（美術大学の国家学位）、DEEA （建築の学位）は学士課程3年修了(bac+3)に相当し、180ECTS単位が付与されます。

修士課程にもさまざまなプログラムがあります。

エンジニア資格、MiM (Master in Management)、MSc （理系修士）、DNSEP（造形美術大学の国家学位）や 国家認定建築士は、5年の履修、すなわち修士課程に相当し、300ECTS単位が付与されます。

エラスムス・ムンドゥス修士課程ジョイントディグリーは、優れた国際的教育プログラムです。欧州の2か国以上で学び、履修した複数の高等教育機関が共同で学位を交付します。

博士課程は、大学で交付される最も高いレベルの学位で、国際的に評価されています。最短で3年（主として理系で）、最長で6年（主に人文科学、社会科学の分野で）の在籍期間を経て取得することができます。

一般的に博士号は、大学附属機関である博士課程(école doctorale)が授与しますが、工学系・経営系グランゼコールがécole doctoraleと連携して博士号を交付するケースも増えています。

全国に分布する2,500の公立研究機関に、270のécole doctoraleが併設されています。各école doctoraleでは、複数の研究機関をまとめ、学生登録、研究プロジェクトの進捗管理、補足教育の手配など、博士課程の研究活動を管理します。

フランスにおける博士課程についての詳細は、こちら（英語のサイト）をご覧ください。

各自の計画に最適なプログラム

フランスで専門分野を学ぶのに、必ずしもフランス語力が必要でない、ということをご存知でしょうか？

検索エンジン「 Programs Taught in English」には、フランスの高等教育機関で一部または全部が英語で学べる1,300以上ものプログラムから留学計画に合ったものを検索することができます。

短期間のフランス留学や、語学習得を目的としてフランスに留学することも可能です。

フランス語学留学の学校選びから手続きまでの個別サポートも受けられます。アンスティチュ・フランセのフランス語学留学サポート（日本語のサイト）へお問い合わせください。

Campus Artのカタログには、フランス語教育とアートの準備クラスを組み合わせたコースから、学士、修士、ポストマスター、博士課程まで、Campus Artのネットワークに登録している高等教育機関のすべての美術教育プログラムが掲載されています。

オンラインで学べるプログラムも数多くあり、自宅で受講が可能です。

Les MOOC : Massive Online Open Courseでは、オンライン・プラットフォーム上で一定期間が無料で利用できます。修了証は有料にて入手可能です。学位は取得できません。特定のテーマについての補足的な講習として利用することもできます。

フランスではMOOCをオンライン教育のプラットフォームとして利用しています。FUN « France Université Numérique » と呼ばれ、誰もがアクセス可能な300のオンライン授業を無料で提供しています。英語で受講できる授業もあります！

Les SPOC : Small Private Open Course は MOOCの1つですが、あらかじめ選ばれた30人ほどのメンバーに利用が限られた、バーチャルクラスのようなもので、受講は有料です。
Les FOAD : Formation Ouverte à distance, は、高等教育機関が提供する、誰もがアクセスできるプログラムで、履修スケジュールや教育計画がとても柔軟です。学位の取得も可能です。受講するプログラムが、学位取得可能なものであれば、学生証が発行され、登録料の支払いも必要になります。
必要な知識を補足したり深めたりするため、オンラインによるデジタルのリソースへのアクセス（ビデオ、練習問題、授業、クイズ、マニュアルなど）は、無料です。登録は不要で、学位の取得もありません。