フランス語能力のレベルを証明する試験や資格はいくつかあります。フランスの高等教育機関に登録する際には、フランス語のレベル証明を要求されることがあります。
証明書の種類
- TCF (test de connaissance du français)は、France Education International が考案し、フランス国民教育省が認可したテストです。国によっては、オンラインでの受験も可能です。TCFのスコアの有効期間は2年です。
- DELF (Diplôme d’études en langue française)/DALF (Diplôme approfondi de langue française)は、フランス国民教育省により交付される公式の資格です。6段階のレベルがあり、4種類の言語能力を測ります。テストとは違い、一度取得すれば無期限に有効です。
- TEF (Test d'évaluation du français)は、パリ・イル-ド-フランス商工会議所が考案し普及させている国際的な認定試験です。フランス語の知識と運用能力を0から6のレベルで評価され、0から699点で採点されます。試験はマークシート方式で採点は電子化されており、結果が即座に出ます。何度でも受験が可能です。
試験の詳細や日程は、日本にある各試験センターへお問い合わせください。また、こちらのリンクからも参照いただけます。
外国人学生に求められるフランス語能力
外国人学生が、フランス語で履修するコースに申請する場合、上記の試験を受験し、フランス語能力を証明する書類を提出しなければなりません。
フランスのバカロレア取得者は、語学能力証明の提出が免除されます。
言語証明のレベルは、「言語に関する欧州共通基準(CECRL)」が基準となっています。学士および修士課程への留学には、B1またはB2の取得が望まれます。特に人文科学や社会科学などの分野では高めのフランス語学力が求められることが多く見られます。
学士過程の1年目へ申請する際に必要なDAP (demande d’admission préalable)の手続きでは、B2が要求されます。また、C1やC2といった、より高いレベルが要求されるコースもあります。