フランス留学にはたくさんのメリットがあります。世界で最良レベルの高等教育システムの恩恵を、少ない学費負担で受けることが保証されるのです。ここでは、留学先としてフランスを選ぶことの6つのメリットをご紹介します。
国際的評価の高い高等教育システム
フランスの高等教育と研究の質の高さは世界中で高い評価を得ています。T.H.E.世界大学ランキング、フィナンシャル・タイムズやQSの世界大学ランキング、上海発行の世界大学学術ランキング、EU主導の大学多元的世界ランキングU-Multirank等といった、国際的に知られたランキングにおいて、フランスの多くの大学やグランゼコールが上位に格付けされています。
このような高評価は、特にフランスの研究者の質の高さにより説明することができます。13名のフィールズメダル受賞者を輩出しているフランスは、アメリカに次いで第2位の数学国です。ノーベル賞受賞者は62名で、中でも著名なマリー・キュリーは、女性初のノーベル賞受賞者として1903年に物理学賞を受賞。また、1911年には化学賞を受賞し、世界で初めて2つのノーベル賞を獲得しました。
手頃な学費負担で入学可能な大学やグランゼコール
フランスの高等教育の質は持続的な政治的野心の賜物です。毎年、国家予算の多くが高等教育と研究支援に充てられています。教育予算は支出額のトップで、国家予算全体の20%以上を占めています。
このような政策により、フランスでは、世界でも最優秀レベルの高等教育を、極めて安い学費負担で、学生に提供することができるのです。
フランスの大学で受けられる教育は、すべて信頼ある研究所や経験豊かな教授陣のノウハウに支えられています。研究分野に関わらず、フランスでは、熱意ある専門家の指導を受けることができるのです。
公立教育機関の学費
フランスでは、国家が公立教育機関の学費の大部分を負担しています。実際の教育費そのものは他の国々同様ですが、フランスが他国と違うのは、国家がその学費の大部分を負担するという点です。学生1人当たり平均で、年間10,000ユーロを出資しており、EU圏外の外国人学生に対しても、この額のおよそ3分の1を国家が負担しています。
2023/20224年度の年間登録料は以下の通りです。
- 学士課程:2,850ユーロ
- 修士課程:3,879ユーロ
- 博士課程:391ユーロ
Campus Franceパリ本局のサイトで、フランスの公立教育機関のリストをご覧いただくことができます。
フランスの私立教育機関の学費
私立教育機関、中でもビジネススクールの学費は、公立と比較して著しく高くなっています。およそ年間3,000ユーロから10,000ユーロの負担となりますが、具体的な学費については、各々の教育機関のサイトにてお確かめください。
フランスの学生の18%は私立の教育機関で学んでいます。私立の教育機関の特徴は、国が設立した機関ではないという点ですが、国が私立の教育機関を公式に認可し、国家学位交付を認めるというケースもあります。
あちらこちらで学生割引!
学生なら、さまざまな文化施設の利用が割引に。学生証を提示するだけで、美術館や劇場、映画館などで割引を受けられます。図書館も学生は無料で利用できます。
公共交通機関が学割料金を提供しており、大都市での交通費も高くはありません。18歳から27歳までなら、フランス国鉄のCarte Jeuneを利用することで、鉄道もお得に利用できます。
外食には、フランス国内に450ある学生食堂を利用してみてください。学生証を提示すれば、前菜・主菜・デザートが3.25ユーロで楽しめます。
ヨーロッパの主要都市へのアクセスも良好
フランスは、スペイン、イタリア、スイス、ドイツ、ルクセンブルグ、ベルギー、アンドラ公国、モナコと国境を接しています。パリからは、ブリュッセル、アムステルダム、ロンドンなどのヨーロッパの国々の首都へ、鉄道でも短時間で移動可能です。飛行機であれば、ベルリン、ローマ、マドリードまで、フランスの多くの都市から2時間以内で到着です。
フランスに住むということ、それはEU加盟国の1つに住むということです。シェンゲン協定加盟26か国を自由にビザなしで移動可能です。また、ユーロ圏であれば、通貨の換金の必要もありません。
フランスの食の楽しみ
Art de vivre(アール・ド・ヴィーヴル、フランス風のライフスタイル)は、まずは食べることへのこだわり。ユネスコ無形文化遺産にも登録されているフランス料理は、そのノウハウを外国に紹介した多くのシェフによって非常に有名です。パンやケーキ、伝統的レシピや革新的レシピ、傑出したワイン・・・、各地方にそれぞれの名物料理や特産品があります。各地の名産に舌鼓をうってください!
エレガンスの国、フランス
フランスは、オートクチュールとプレタポルテのショーケースです。フランス人はエレガントであることを好み、買い物が大好きです。街歩きの際には、ウインドウショッピングは欠かせません。デザイナーのブティック、古着屋、百貨店、国際ブランドなど、あらゆる好みや予算に応じて、お気に入りがみつかるでしょう。
豊富で多様な文化イベント
フランス人は、展覧会を楽しんだり、コンサートや劇場に通ったり、映画館で映画鑑賞にふけることが大好きです。フランスでは、文化イベントがとても豊富です。夏には全国でフェスティバルが繰り広げられ、フランス流の文化や和気藹々とした雰囲気を味わうにはうってつけの機会です。
というのも、Art de vivreは、お祭りへのこだわりでもあるからです。どの行事も行く価値があります。7月14日の革命記念日の伝統的なダンスパーティー、6月の音楽の祭典の日の路上でのコンサート、南西部のフェリア(スペイン風の祭り)やボージョレ・ヌーヴォーの夕べ・・・。どの機会も、みんなで集まって楽しくすごす口実になります。
世界中に輸出される産業のダイナミズム
フランスは世界第5位の経済国で、世界で最も勢いのある500企業にフランス企業が31社入っています。エアバス、トータル、オランジュ、サノフィ、LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン、ダノンなど、フランスのいくつかの産業グループは、それぞれの産業分野の牽引者で、その活動は世界中に広がっています。
フランス流、イノベーションでの成功
ヨーロッパの国々の中でも、フランスは、最も革新的な企業100社の中に最も多くの企業が選ばれている国となっています。研究所や大学、スタートアップ企業や大企業を集め魅力的なビジネスエコシステムを構成する競争力拠点(pôles de compétitivité)が71あります。ラ・フレンチ・テックは2億ユーロを投資して、デジタル企業の開発を支援し、若き才能を引き寄せています。
多様な高級製品の職人技
4万軒のアトリエに10万人の職人をかかえ、フランスは手工業の多くの分野、特に宝飾やオートクチュール、クリスタルガラス製造、建築といった、高級品の芸術的職人技において、国際的な基準になっています。