ENSA Paris La Villette

パリ・ラ・ヴィレット建築大学へ交換留学

京都工芸繊維大学在学生、青木希さんは英語で Ecole nationale supérieure d'architecture de Paris La Villette へ交換留学されていました。

フランス留学生活で一番楽しかったことは ?

色々なところに出かけました。建築を学んでいるのですが、フランスやヨーロッパには古代から現代まで様々な建築があるのでとても勉強になりました。フランスは日本と違い、首都パリから東西南北に広がっており街によって雰囲気や街並み、食べ物が全然違うので訪れるたびに様々な発見があり、楽しかったです。特にフランスには中世の大聖堂やル・コルビュジェによりデザインされた近代建築など訪れるべき場所がたくさんあります。車でしか行けないような田舎もなかなか良かったです。

留学中の失敗談を教えてください!

トイレが詰まって大変でした。私が住んでいたアパートはパリの中では比較的新しい建物でしたが築50年は超えており、2つあるトイレのうち1つは入居した時点で壊れて使えませんでした。日本に帰国する1ヶ月くらい前にもうひとつの方のトイレが詰まってしまいました。幸いシェアハウスだったので、フランス人のシェアメイトが業者に頼んでくれて直りましたが、結構長い時間がかかっていました。部屋選びはちゃんとしないといけないと学びました。しかし、このアパートで暮らしたことで必要最低限の生活ができるようになりました。

Repas

フランス人やフランス文化で、「ア!」とおどろいたことは?

自分の意見を大切にするところです。政策などで気に入らないことがあるとデモを行うなど、自分の意見をすぐに行動に移していてすごいと思いました。逆に、仕事をしたくない時はその気持ちが態度に表れます。私の大家さんは3回目のメールでやっと返信をする人でした。不機嫌そうな顔で接客をする店員さんもいます。しかし、そういった態度が許されるのがこの国の良い所だと思います。満員電車の中で大声で泣く赤ちゃんに、乗客が大勢で取り囲み笑わせようとしている姿が印象的でした。

帰国後、自分でこんなところが変わったと思う部分を教えてください!

ものの見方が変わりました。パリで出会った様々な人と関わる中で、それぞれの人の考え方や価値観が、国が変わるだけでこんなに変わるのかと驚かされました。今まで日本で暮らしてきた中で、自分が常識だと思っていたことがパリでは非常識だったり、逆に日本で非常識だと思っていたことがパリでは常識であるということが多々ありました。また、パリの物価が高かったので相対的に日本のものが安く感じられるようになり、今まで高いと思っていたものを躊躇なく買えるようになってしまいました。

Vu Tour Eiffel

後輩へのアドバイスをぜひ!

フランス語が話せれば楽しいです。私がフランスに行く前に、パリでは英語が通じるという噂を聞き、高をくくってしまいフランス語を全く勉強しないでパリに行きました。せっかくできた同じアパートのフランス人の友達と、惰性で最初から最後まで英語でコミュニケーションをとってしまいました。実際にパリでは英語でも充分コミュニケーションをとることができますが、フランス語をある程度分かる状態で行った方が、現地のフランス人と会話しつつ学ぶことができるので、絶対に楽しいと思います。